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『ツレがうつになりまして。』
- 2020/07/08(Wed) -
細川貂々 『ツレがうつになりまして』(幻冬舎文庫)、読了。

以前、会社勤めをしているときに、同僚が精神的に不安定になり、
病院に通った結果、職場を辞めていくという姿を何人か見てきました。

私自身は、根拠のない自信から「自分はうつにはならない」と思って過ごしてきましたが、
ここ最近、2つの組織の責任者を掛け持ちし、個別にクライアントさんの相談対応なども
並行して受けているうちに、オーバーワークというか、予定外の事案が多方面から
持ち込まれると一気に予定が破綻していくようなスケジュールの詰まり方になってきており、
過重労働と精神的負担で、たまに朝起きるのがしんどい日が出てきました。
肉体的な疲れというより、体がどんより重たい感じです。
詰まってる仕事が1個片付いて、他の仕事もすーっと流れていくようになると
その重たさは解消されるので、たぶん、「仕事が詰まってるよ~」という気持ちの
焦りからきてるものだと思います。

「あぁ、こういう状態が慢性化すると、うつ病になるのかも・・・・」と思うようになりました。
うつ病というのが、多少自分の身近なものとして感じられるようになったと言いますか。

で、たまたまブックオフでこの本を見つけたので、「あ、ヒット本だ!」と思って買ってみました。
漫画なので読みやすいです。
そして、コメディタッチにしてあるので軽く読めますが、夫のうつ症状をリアル世界で想像すると
深刻な状況だったのではないかと思いました。
一般的なうつ病の患者さんの中で、本作の夫さんが、どの程度の重度軽度の位置づけなのかは
私にはわかりませんが、妻である著者の立場に立ってみたら、
自分にとってただ一人(当たり前ですが)の夫が、ある日「死にたい」なんて言い出したら、
驚愕と絶望で、自分自身パニックになってしまいそうです。

それを、この妻は、夫の現状をそのまま受け止め、後ろ向きな発言をうまく受け流し、
前向きな発言が出たら喜び、夫の背伸びしたチャレンジにも反対せずに付き合い、
前進と後退を繰り返しながら一緒にうつ病と向き合っていくという姿勢が、すごいなと。
自分にはできないなと思ってしまいました。
私には夫はいませんが、例えば父や母がうつ病になってしまったら、
こうやって毎日の生活を共に穏やかな心で過ごす努力ができるか自信がないです。

専門家の方や、うつ病を患っている当事者の方や、その家族の方が読むと、
「ここが医学的に間違っている」とか「この表現は好ましくない」とか「こんな応対はダメだ」とか
指摘したくなることはたくさんあるのでしょうけれど、うつ病を患う人が家族の中にいない私としては
「家族がうつ病になるというのはこういうことなのか」という理解が進みました。

そもそも、うつ病という人がどういう行動をし症状を表すのか
あくまで一例でしょうけれど、それを発症から軽減するまでの過程を描いて見せてくれたことで
断片的な知識が、私の中でつながった感じがありました。

結局、本作は、私は妻の立場で読んでいたので、自分自身が「うつ病になるかも・・・・」という点は
まだまだ他人事なところがありましたが、でも、こういう感情を意識するようになったら
うつ病の気があるのかもしれないというチェックポイントは持てたような気がします。

無理な仕事にならないように、自制と統制を意識していこうと思いました。




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