『雑談力』
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- 2020/05/31(Sun) -
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百田尚樹 『雑談力』(PHP新書)、読了。
百田氏が語る「面白い話をする秘訣」。 Amazonのレビューを見ると、「雑談集でありテクニックを語った本ではない」と批判が目立ちましたが 私は逆に、雑談の事例が数多く載っているからこそ、紹介されているいくつかのテクニックが 具体的にどのような効果があるのか分かりやすいと感じました。 例えば、話の起承転結のつくり方。 そして、時系列で話すのではなく、話の幹を見極め、そこに効果的な枝葉を付ける方法。 具体的な雑談事例が乗っていて、しかもその内容が面白いので、ぐいぐい読めました。 ハウツー本ですが、半分はショートショートを読んでいるような気分に浸れます。 トピックの選び方も重要だなと痛感します。 黒人リーグの話とか、初めて聞いて、こんな世界があったのか!と一つ賢くなれました。 アームストロングとガガーリンの地球帰還後のコメントは知っている話でも、 それに対する百田さんの批評を読んで、あぁ、なるほどなか、そういう視点もあるのねと これまた興味深く読みました。 ネット番組の『虎ノ門ニュース』では、百田さんの2時間独演会みたいな時もありますが、 それでも退屈せずに聞けるというのは流石の話術ですよね。 個人的には、暴言に近い毒舌は控えていただきたいのですが(苦笑)。 放送作家ならではの、一瞬で聞き手の関心を捉えるテクニックが具体的に披露されていて 勉強になりました。 あと、最終章の、靖国問題とか従軍慰安婦問題とかの話は、 このテーマの重要性も、百田さんが主張している内容も分かっていますが、 さすがにこの本にくっつけるのは無理があるだろうと思ってしまいました。 ![]()
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