FC2ブログ
『楽園のつらい日々』
- 2020/05/27(Wed) -
デビッド&ミッキ・コルファクス 『楽園のつらい日々』(農文協)、読了。

近所のおばちゃんがくれた本。
ずいぶん分厚い本を読んでるなぁ・・・・・と思い、しばらく積読でした。

積読本があまりに増えてきたので、
体積の大きいものを何とかしようと手に取りました(苦笑)。

大学で社会学を教えていた著者は、学外での政治的活動が煙たがられて
大学教授の座を追われ、しかも他の大学にも手を回されて再就職が不可能な状態に。
ウガンダの大学から声がかかったので家族と一緒に渡航しようとしますが、
アミン政権末期の内乱で入国できず。モロッコあたりでウロウロした挙句に帰国。
行き場をなくした家族は、カリフォルニアの山奥に土地を求め、自給自足の生活を始めます。

大学で教える道が閉ざされたから農業!って、どんだけ急展開なんだという話です。
いやまぁ、脱サラして農業やるっていう道は結構アリだと思うんですけど、
なぜ、電気も水道も通っていない土地をわざわざ買って自給自足生活を選択するのかという(爆)。
お父ちゃん、普通に働けばええやん!って突っ込みたくなる展開です。

大学教授の職を追われた理由も、左翼的な活動のようですし、
正直、結構引きながら読んでいたのですが、自給自足の生活が始まったら、面白く読めました。
自分のできないこと、判断を間違えたこと、他人に責任転嫁したこと等を
素直にそのまま書いていて、好感が持てた理由が大きいのかなと思います。

とにかく貧乏。
家を建てている間の数か月間、キャンピングカーで生活するなど、
最低レベルの生活さえできていない印象です。

都会で生活しているときは、公民権運動や反戦運動に関わって、
(たぶん)貧しいがために社会から抑圧されたり、戦地に行かざるをえなかったりした人を
支援する活動をしていたのではないかと予想する(本作中に詳細な記述がないので)のですが、
自給自足生活を始めたら、「金がない」「金がない」と毎日のように言っていて、
なんだか自給自足生活をしているときの方が、カネに支配されているような皮肉。

で、そんな生活を送り、苦しい思いをしていたはずなのに、
再び大学に戻ろうと就職活動をするために都会に出たら、
またまた社会を上から目線で見る様な調子が戻ってしまっており、
いわゆる活動家の方の目線というのがどういうものなのか端的に理解できて
ある意味興味深かったです。




にほんブログ村 本ブログへ

関連記事
この記事のURL | | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『海よりもまだ深く』 | メイン | 『ウィキペディア革命』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/6240-5c9c879c
| メイン |