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『ウィキペディア革命』
- 2020/05/26(Tue) -
ピエール・アスリーヌ 他 『ウィキペディア革命』(岩波書店)、読了。

「革命」というタイトルだったので、ウィキペディアがもたらす社会への影響を評価した本かと思ったら、
ウィキペディアに書かれた記事内容の信憑性を問う本だったので、
ちょっとタイトルに問題があるんじゃないの!?(怒)と思ってしまいました。

確かに、Wikipediaには、誤りも書かれていますし、
冗談として改竄する人もいれば、意図をもって改竄する人もいます。
でも、信頼度100%の内容ではないんだと分かって使えば、
手っ取り早く情報を知ることができる非常に便利なツールだと思います。
私は、3人の人に質問する手間を省くツールだと思っているので
信憑性も、知人3人の情報を集めたレベルだと思っています。

それよりも、Wikipediaの信憑性が「低い」というからには、
信憑性が「高い」ものである比較対象があるわけで、本作ではわかりやすく既存の百科事典が
比較の対象とされていますが、百科事典にしたって100%正しいわけじゃないことが
本作の中で語られています。

そして、書籍、新聞といった印字された活字メディアに対して
WEBよりも正確で、信頼ができ、悪意がないと思っている人も、まだまだ居るように思いますが、
「WEB情報は玉石混交」という前提で読んだWEB情報と、
「新聞は正しい」と思い込んで読んだ新聞記事とでは、
前者の方がリスクが少ない気がします。事実を見極めるという態度においては。

なので、Wikipediaの信憑性を批判する場合は、
同じように、他のメディアに対しても同じ土俵に乗せて批評すべきではないでしょうか。

まぁ、本作の発行は2008年なので、
当時としては、こういう評価なのは仕方ないかもしれませんが、
世の中の、WEBのみ信憑性を疑うという態度は、非常に危ないなと思う今日この頃です。




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