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『パレード』
- 2020/05/11(Mon) -
川上弘美 『パレード』(新潮文庫)、読了。

ブックオフで川上弘美の棚を見たら、読みたい本リストの中にあったので手に取ったのですが、
薄っ~い(笑)。
110円で買っても1ページ1円以上するなぁ・・・・と思いつつ、
まぁ、わざわざリストに載せてるんだから・・・と思って買ってみました。

で、早速読んでみたのですが、『センセイの鞄』のスピンオフになっていて、
最初の1ページを読んだらすぐに、ツキコさんとセンセイの会話のシーン、
「あぁ、これこれ、ボワボワと会話するんだよなぁ」と、すぐにその世界観に入っていけました。
12年ぶりに触れた世界観なのに、すごくビビッドに感じられました。
最初に読んだ時の感激が今も自分の中に根付いているんだなと思いました。

物語の中心は、ツキコさんが子供の頃に天狗を連れて歩いていたことを
センセイに話して聞かせるというファンタジーなのですが、
他の子も、ろくろ首を連れていたり、砂かけばばあだったり、もう鬼太郎感満載。
なにこの教室?(笑)

そしてお母さんは昔きつねを連れていたそうで、
物わかりの良い母親ですね(笑)。

途中から小学校でのいじめの話になり、少ない分量であっさりと描いていくので
逆に残酷さが引き立つような感じになっていますが、
子どもは残酷ですからねぇ。

最後、いじめ問題は子供らしい理屈のなさでなし崩し的に展開していき、
あれ?これで終わり??とちょっと拍子抜けしてしまいますが、
いじめ問題を語ることが主題の作品ではないと思うので、こんなもんですかね。
ツキコさんとセンセイのボワボワとした会話でほっこりと終わっていくので
読後感はあたたかです。




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