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『飛びすぎる教室』
- 2020/04/21(Tue) -
清水義範、西原理恵子 『飛びすぎる教室』(講談社文庫)、読了。

シミズ博士とサイバラ画伯のコンビで送るお勉強シリーズの最終巻・・・・ということでしたが
その後もシリーズは続いているようなので閉店商法ですね(苦笑)。

それまでは、国語、算数、理科、社会の教科に対応した作品でしたが、
本作は、授業中に先生が脱線してしゃべる雑談を意識したと著者が言うように、
特定の教科と結びつくものではありません。

天使の話から、アメリカ人の宗教観の話に広がり、具体的にはハリウッド映画で検証したり、
暦の各国文化における違いから、支配者層が国家統治をどのように行ったかを見て行ったり、
外国に旅行することで気づくこと、気づかないことを比較し、バイアスについて考察したり。
雑談が多面的、多層的に広がっていくので興味深かったです。
小学校の教科というより、社会学の世の中の眺め方に近いのかなと思いました。

サイバラ画伯の方は、相変わらず文章とリンクしない漫画で押し切ってますが、
久々にサイバラ画伯の本職の漫画作品も読んでみたくなりました。
まさに、シミズ博士からサイバラ画伯に流れた1人である私(笑)。
サイバラ画伯からシミズ博士に流れてくる人は、確かに想像しにくい(爆)。

私はキリスト教についての初心者向けの本を何冊読んでも
キリスト教についての理解が深まった気が全然湧いてこないのですが(苦笑)、
本作でシミズ博士が端折りながらも解説してくれた聖書の話が
要点を押さえやすいと感じました。
教義についてはよくわかりませんが、誰と誰が身内でつながってて、
誰が誰を殺したとか、いじめたとか・・・・・・・愛のない要約ですみません。

シミズ博士は、宗教をネタにした作品もたくさん書かれているので
もう1回読み直してみても良いのかなと思いました。




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