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『不愉快なことには理由がある』
- 2020/04/14(Tue) -
橘玲 『不愉快なことには理由がある』(集英社文庫)、読了。

人間社会のタブーに斬りこむ著者のスタイルには興味があります。
ただ、前に読んだ本ではタブーな主張の真偽のほどを検証するプロセスが見えにくいことが気になり、
本作では、文章の短さから言いっ放しな感があって、これまた検証が難しいです。

まぁ、『週刊プレイボーイ』の連載だそうなので、
十分な根拠を述べるように求めるには誌面の制約があって無理でしょうね。
思考のネタというか、世の中を眺めるための新たな視点を提供するというのが精一杯かな。

週刊誌の連載なので、扱うテーマは種々雑多なものが取り上げられており、
よく言えばバラエティに富んでますが、悪く言えばやっぱり言いっ放し。

本作を読んでいて気になったのは、「そもそも著者ってどこから何をきっかけに出てきた人なの?」。
プロフィールには、小説家以降の経歴しか書いてありませんでしたが、
Wikipediaを見てみると、『宝島30』2代目編集長と書かれており、
毒っ気の由来がなんとなく納得できました(笑)。

知性と政治の関係とか、リアルとネットの関係とか、遺伝子と損得の関係とか
個人的に興味のあるテーマがいくつかあったので、
できれば、それらに絞り込んでしっかりと書かれたものを読んでみたいなと思いました。




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