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『<反>哲学教科書』
- 2020/04/06(Mon) -
ミシェル・オンフレ 『<反>哲学教科書』(NTT出版)、通読。

タイトルから、パオロ・マッツァリーノ 『反社会学講座』が想起されて、
勝手に社会学寄りの内容を想像してしまっていたのですが、
タイトル通り哲学の話で、「あー、失敗した・・・・・」という感じでした。
私が悪いのですが。

フランスの高校生向けの哲学教科書ということなのですが、
構成は、著者によるかなーり噛み砕いた簡単な説明があって、
そのあとに、哲学者たちの著作からの抜粋がズラズラ並んでます。

説明の緩さと、哲学者の著作の文章の硬さとのギャップが激しすぎて
頭が付いていけませんでした。
教科書というから、授業で先生がきちんと哲学者のテキストを解説するんでしょうね。
本だけで読むと、丸投げされているようで、お手上げでした。

パノプティコンについて書いてある章は興味深く読みましたが、
それは、書いている内容が面白かったということよりも、
自分自身がフーコーの著作や他の社会学の本でパノプティコンについてある程度勉強したので
読み進められるだけの知識を持っていたということの方が大きかった気がします。
つまりは、基礎知識がないと読めないということかなと。

段々内容を読んでいるのがしんどくなってきたので、
途中からは、哲学と社会学の違いは何なのかな?ということを考えながら読んでました。
たとえば、先ほどのパノプティコンですが、私は、この仕組みを、
例えば工場労働における労働力を最大限に効率化させる手段として、
社会を構成するシステムの設計思想として学びました。
だから社会学的関心でパノプティコンを学んだのですが、
本作では、「見られるとはどういうことか」というような、主観的というか、
自分がどう感じるか、どう考えるかという視点で語られているように感じました。
同じ事象を説明するにしても、仕組みで考えるのが社会学で、その中に立つ自分自身の感覚で
考えるのが哲学なのかなと、素人なりに考えてみました。

いずれにしても、哲学的考察はやっぱり苦手と再認識。
社会学の考察の方が自分には合ってます。




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