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『俳句の時代』
- 2020/03/20(Fri) -
中上健次、角川春樹 『俳句の時代』(角川文庫)、通読。

サブタイトルに「遠野・熊野・吉野 聖地巡礼」とあり、
三重県も関わる地名が出ていたので、興味が持てるかな?と思って買ってきました。

ところが、最初の対談を読んだら、2人の話に全くついていけませんでした(苦笑)。
概念が高次過ぎてついていけないとかいうレベルではなく、
そもそも何について語っているのか、その内容自体が把握できないという。
「えっ、この会話って、どこと繋がってんの?」みたいな。

話題の中心になっている角川春樹氏の句集を読んでいたら理解できるのかもしれませんが
2人だけの精神世界に入っていって会話をしているように思われ、
あぁ、私は読者として認識されていないんだな・・・・・と疎外感を覚えました。

次の対談は熊野で行われ、新宮の火祭り等、具体的にイメージできるシーンもいろいろ登場したので
遠野対談で感じたような疎外感はなく、むしろ親近感を覚えました。
なんとなく2人の会話も、現世に戻ってきたような印象で(笑)。

で、話題の中心の春樹氏の句ですが、
本作の中で多数紹介されているものを読み、
正直な感想は、「意外とストレートな俳句を読むんだな」ということ。

私にとって、「角川春樹」という名前を知ったのは、「コカインで逮捕!」というニュースでした。
当時中学生だった私は、「有名企業の、しかも出版業の社長がクスリで逮捕だなんて!」と
相当にショックで、その瞬間から、角川春樹氏のイメージは、「ラリってるダメな大人」となりました。
そんなイメージの氏が、素直に心情を表現した句を読むので、そのギャップに驚いた次第です。
もっとエキセントリックな句を読みそうなイメージだったので(苦笑)。

まぁ、でも、今の氏の立場を思えば、よくぞここまで復活したなぁ・・・・というもの。
出版社を興し、有名作家の本も出すようになり、映画制作もして、
見事な復活ぶりですよね。
自らの財力にモノを言わせて・・・というだけでなく、
ちゃんと人が付いてきてるのが凄いなと思います。
やっぱり魅力のある人なんですかね。

個人的には、自分の意思で薬物に手を染めた人への評価は、
それまでの業績が高くても、その後の業績が高くても、一貫して「ダメ人間」という思いが強いので
やっぱり角川春樹氏に対しては色眼鏡で見てしまいます。
これはもう、直せないな。

あと、中上健次氏については、新宮出身で、三重県にも縁のある人なので
読みたいな・・・・・と思いつつ、本作が初めてでした。
ただ、本作を読んで、「ちょっとクセが強そうだな」と思ってしまったので、
氏の作品を手に取るまで時間がかかるかもしれません。
積読状態で何冊か手元にはあるのですけどね・・・・・。





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