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『訴訟合戦 オレ、あした、部長のこと訴えるわ』
- 2020/03/05(Thu) -
竹内謙礼 『訴訟合戦 オレ、あした、部長のこと訴えるわ』(角川文庫)、読了。

著者の作品の中では、一番イマイチな感じでした。
多分、過去に読んだ本は、小説風とはなっていたものの
マーケティングについて分かりやすく解説する手段として小説風にしているという
建前がしっかりと前面に出ていたので、割り切って読めたのですが、
本作は、そのあたりが曖昧で、かなり小説側に寄った立て付けになっているので、
小説作家としての力量が問われてしまい、あまり面白くなかったです(爆)。

テーマとしては、「会社員生活における法的リスクとその回避方法」的なものだと思いますが、
それを、昭和頭の上司たちと、ゆとり世代の若手社員たちの対立という
分かりやすい構造で描いていきます。
私は上司世代の方に属する年代なので、最初はどうしても、
「なんだこの使えない若手社員は!?」的な目線で冷ややかに見てしまいましたが、
一方で、上司側の問題の本質から逃げて曖昧にお茶を濁そうとする対処も雑で、
こりゃ、若手が付け上がっても仕方ないよなぁ・・・・てな感じです。

若手社員の方も、最後まで読んでいくと、本当にそんな態度を取りたかったわけでもなく、
本人の性格やら、引くに引けなくなった事態やらで、
物言いが極端になっていってしまったということがわかり、
可愛げもちゃんとあるなと思えるようにはなっています。

ただ、途中の対立構造が、途中から別の敵が登場することで
なんとなく有耶無耶になっていくというか、
終わりよければすべて良しみたいな対立解消になってしまっており、
本質的な解決になっているのかちょい疑問。

それもこれも全て、「小説仕立て」ではなく、「小説」として表現してしまった著者のせいだな(苦笑)。




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