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『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』
- 2020/02/11(Tue) -
竹内薫 『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』(河出文庫)、読了。

タイトルで即買い。
竹内薫センセが、自分のことを「バカかもしれない」と疑うときって、
どんな時なんだろう?という、歪んだ興味を覚えたので(笑)。

第1章の「バカはこうして作られる」冒頭に出てくる、著者が家庭教師で指導した
勉強のできなかった子がどんどん成績向上していった話。
衝撃だったのは、テストの点数が上がっていっているのに、親が「うちの子はバカだから」と
良い学校を受験することに消極的だったこと。

親って、子どもの成績が上がると自分のことのように喜び、
さらに上を目指すようにハッパをかけてくる存在だと思っていました。
女の子の親御さんには、高度な教育を与えることに積極的ではない人も未だにいるとは思いますが、
それは「性別と教育」の問題であり、別物だと思います。
また、金銭的な問題で進学を断念せざるを得ないケースもあると思います。
しかし、「うちの子はバカだから高等な教育は不要」という判断がありうるのだということに
驚いてしまいました。
こんな形で作られてしまう「バカ」もあるのだと。

私自身、勉強は好きでしたが、そもそも最初から好きだったというよりは、
テストで良い点を取ったり、課題でよい評価を得たりすると
親が本当に喜んでくれたので、それが嬉しくて勉強をするようになった感があります。
幼稚園とか小学校1年生とかの頃の話ですが。

うちは教育パパだったので、幼稚園の頃から算数教室に通わされ、
九九が言えるようになっていたのですが、
親が嬉しそうに聞いてくれるから、私も得意げに九九を諳んじていたような記憶があります。
で、小学校にあがれば、当然、他の子よりも理解できているので
授業を受けるのにも心の余裕があり、余裕があるから勉強が楽しくなって、
勉強する⇒授業がわかる⇒勉強が楽しい⇒テストの点が取れる⇒親が喜ぶ⇒また勉強する
この好循環で、結局、幼稚園から大学まで行ってしまった感じです。
親の思うツボ(爆)。

ま、でも、著者の言う「バカは作られる」というのは、その通りだと思います。
親や先生の褒め方次第、乗せ方次第で、勉強が好きな子と嫌いな子に分かれてしまいそうです。

第4章「バカをこじらせない、たったひとつの方法」では、
「バカをこじらせている人」に対して、そういう人は「目標がない、決意が足りない」
「やろうと思えばいつでもできると思っている」と一刀両断。
でも、これは、ほんとそう思います。
やるべきことにすぐに着手できる人、着手したら毎日継続できる人、
そういう地道なコツコツとした勉強ができるかどうかが成績になって表れると思います。

こうやって、「バカ」に対する指南をあれこれ書かれていますが、
ひとつ重要なのは、この本に共感するのは、テストの点が取れる人生を送った人だろうなということ(爆)。
人生をうまく積み重ねてきた人が、「バカ」に対して、上からモノを言っているようなところが
そこはかとなく漂っている気がします。
勉強は苦手・・・・という人が読んで、果たして「これから勉強がんばろう!」という気持ちになれるかというと
結構疑問が・・・・。
この分断された壁は、なかなか越えられないような気がします。




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