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『ヘンな論文』
- 2020/02/10(Mon) -
サンキュータツオ 『ヘンな論文』(角川文庫)、読了.

「お、米粒写経の人だ」と思って、買ってみました。
タイトル通り、変な論文をポップに紹介した本です。

米粒写経の漫才は、一度だけ浅草演芸ホールで見たことがありますが、
コンビともにインテリなんだろうなぁと何となく思っていたら、
まえがきに、早稲田で博士課程まで勤め上げ、しかも一橋で非常勤講師をしているという(驚)。

予想の斜め上を行くインテリ度合いだったので驚きましたが、
その分、論文が掲載されている雑誌をあれこれ読み散らかして、
そこで見つけた変な論文を紹介すると言われても、納得。

論文掲載雑誌にも様々な格があるというのは何となく理解していたつもりですが、
極々上級のもの(自然科学なら『Nature』とか)にしか目が行っていなかったことに気づかされました。
論文雑誌の裾野って、とことん広いというか、奈落の底にまで落ちてくんじゃないかというぐらい
奥深いですね(苦笑)。
のっけから『世間話研究』ですし。

どれも、日常シーンに出てくるような瞬間や場面を研究対象に据えているので
なんとなくバカバカしいように思えてしまいますが、
しかし、研究者の熱意は、どの論文からも伝わってきて、
クダラナイように思えるテーマでも、まっすぐ真剣に取り組んでいる姿に、
「あぁ、知的好奇心が働くって、こういうことだよなぁ」と感嘆しました。

とにかく自分が気になったこと、知りたいことについて、
突き詰めたいと思う気持ちは、テーマが何であれ、研究者共通の心根なのかなと思います。

そして、そんな研究者たちの研究を紹介する著者の表現は、
そりゃ芸人さんだからポップだし、多少バカにしているように思える表現は出てきますが、
でも、根っこの部分では研究者に対する尊敬の念を感じます。

こういう風に、変な論文にスポットライトを当てる人が居るからこそ、
研究者冥利に尽きると思う研究者もいるでしょうし、
私のような素人がニッチな科学の分野に興味を持てるということもあります。

知的好奇心を刺激することって、大事だなと思いますし、
そこに芸人さんの面白おかしく紹介する能力の寄与度は大きいなと感じました。

サンキュータツオさん、文章も読みやすいし、変な論文をネタにする具合も好みだし、
今後要チェックですね。




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