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『子どもは判ってくれない』
- 2020/02/03(Mon) -
内田樹 『子どもは判ってくれない』(文春文庫)、読了。

久々の内田センセ。
面白かったです。

まえがきでも出てくるテーマですが、
私はこの本を「正論を振りかざす大人への対処法」という軸で読みました。

朝日新聞の論説委員の言葉がやり玉に挙がってますが、
不穏な動きを見せる国家に対して「戦争を起こさず話し合いで平和に解決を」と
お題目の正論だけ述べるむなしさよ。
私は別に、「武力で解決する手段も持つべき」と言っているのではなく、
「平和的に話し合いを」と主張するなら、どういう段取りで話し合いの場をもって
誰が出てきて何を話し合うと状況が進展しそうなのか、
具体的な画を描いたうえで主張して欲しいなと思うのです。
別に、その具体的な画を紙面に書く必要はなく、そういう裏付けの意見を想定しているぐらい
現実味のある主張をしてほしいなと思います。

まぁ、そんな能力も勇気は新聞にはないと思いますが。
「それを考えるのが政治家の仕事だ!」ということでしょう。

こういう、基本的な思考回路や生活態度というか、
人間のものの考え方や社会の動きかた、人間の弱さみたいなところの考察は
内田先生の書かれるものは概ねナルホド!と共感できるのですが、
どうも内田センセとは、具体的な政策面になってくると、私は意見が合わないのですよね。

本作で、内田センセ自身が「私は業界内的には『ネオソフト・ナショナリスト』に分類されてる」
と書いていて、「えっ!右派なの??」と驚いてしまいました(苦笑)。
政策の方向性的には左派なのかなと思っていたので。
原発とかね。

大枠では右派的な考え方を持っているけれども、
今の自民党政治のやり方に対してNoを言っているのかな?
そこまで突っ込んで内田センセの政治議論を読んでいるわけではないので良くわかりませんが
なんとなく印象の違いを覚えました。

ただ、そういう政策面での評価に私と意見の相違があっても、
なぜそう考えるのかをしっかり書いてあるので、主張として信頼できますし
出発点は共有できているのに、この部分の考え方が違うから私とは異なる政策を推すんだなと
理解できるので、読みやすいです。

正論派とイラチ派の違いについても述べられていましたが、
わたしも内田センセとおなじイラチ派なので、
だからこそ、お互いの主張が異なっても、合意点とか理解点を見出そうと
歩み寄れる気持ちになるんだろうなと思います。

内田センセの本、まだまだ積読があるので、読んでいかないと!




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