FC2ブログ
『仮面同窓会』
- 2020/01/20(Mon) -
雫井脩介 『仮面同窓会』(幻冬舎文庫)、読了。

雫井作品って、ボリュームがあるので、積読になりやすいのですが
覚悟を決めて読むと大満足!という結果になることが多かったのですが、
本作は初めて、「こりゃないよ~」と思ってしまいました。

そもそも「同窓会」というタイトルのフレーズと、
裏表紙に書かれたあらすじの内容から、
高校の青春時代の話を引きずったミステリーだと思って期待したのですが、
序盤は期待通りの展開でした。

20代半ばになって、自分の人生がうまくいってないと思っている人たちが
「高校時代の教育のせいだ!」という発想から、その教育の原因となった教師に
制裁を加えようとする思考経過を読んでいて、「あぁ、人生に不満がある人は
そういう風に考えるのか」と目からウロコでした。
大阪の池田小学校の事件とか、要はこういう発想だったのかなと思うと
とても怖く感じました。

ところが、序盤の終わりごろに「主人公の兄」が登場してから何だか変な方向になっていき、
もう終盤は「早く読み終わりたい」という一心で読んでました(苦笑)。

「兄」の存在が出てきた時点で
「普通のミステリーじゃないなぁ」「青春ものでもないし」と気持ちが離れてしまったのですが、
その「兄」の真相と、腐れ縁4人組以外に登場してくる人物たちの真相を知って、
「そりゃないよ~」でした。

なんでこんな作品を書こうと思ったんだろう?と、本気で気になりました。
本作だけが雫井作品の中で異質なんでしょうか?
それとも、結構、こういう作品も書いてるんでしょうか?

あ、1点面白かったのが、
愛知県が舞台だったので、登場人物たちが愛知弁をしゃべってること。
私は三重県出身なので、「こういう方言使う友達いたなぁ(笑)」と懐かしい気持ちに。
でも、東海圏以外の読者の人にとっては、結構読みづらかったのではないかと推量(苦笑)。




にほんブログ村 本ブログへ


関連記事
この記事のURL |  雫井脩介 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
<<『日本地図の楽しい読み方2』 | メイン | 『モップの精は深夜に現れる』>>
コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/6116-83f181d2
| メイン |