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『分身』
- 2020/01/13(Mon) -
東野圭吾 『分身』(集英社文庫)、読了。

けっこう分厚い本でしたが、内容も重たくて、
新幹線や特急の移動で読む時間はたくさんあったのになかなか進みませんでした。

「分身」というタイトルと、顔が全く同じ見ず知らずの女性2人、
そして父親が医学部の教授だったり、母親が看護師だったり、
簡単に真相は推測できますが、発表当時はまだあまり知られていない技術だったのでしょうかね?
ドリーも、その後の報道ですし。
それとも、「なぜその技術が実行に移されたのか」という理由の部分が本題だったのかな?

東京に住む双葉と、北海道に住む鞠子。
それぞれが、母親の怪死、父親の不審な出張、覚えのない自身の行動を問われるなど
腑に落ちない出来事が続き、少ない手がかりからその真相を求めようと動き出します。

しかし、いずれも片親の女子大生。
少ない手持ち資金での調査はほんとうに小さな範囲でスタートしていきます。
そこに、それぞれの目の前に協力者が現れ、そこから調査は進展していくようになります。
この協力者が、「なんで、赤の他人のためにこんな面倒なことまでつきあってあげるの?」という
熱心さで協力してくれ、2人とも、恐縮しながらも協力者をどんどん頼っていきます。
「なんだか無防備だなぁ」と感じてたら、まぁ、裏があるわけで。

現在の世界で動いている組織の大掛かりさと、
20年前の世界で倫理にもとることを実行した1人1人の個人の暴走と、
なんだか話の規模のアンバランスさを感じてしまいました。
さらに、その20年の時を超えさせたのが、たった1回の深夜番組への素人の出演という一瞬の出来事、。
SNSで瞬時に情報が拡散され共有される現在と違って、
テレビで垂れ流されているだけの時代において、こんな劇的な反応があるのかな?とも。

双葉という女の子の言葉遣いも、なんだかリアリティに欠ける男っぽさで、
共感できる登場人物がいないままに読み終わってしまいました。




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