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『チチンプイプイ』
- 2019/12/29(Sun) -
宮部みゆき、室井滋 『チチンプイプイ』(文春文庫)、読了。

宮部みゆきさんと室井滋さんの対談です。

初対面の状態から始まり、何度となく顔を合わせるうちに、
段々と距離が縮まっていく様子が、見ていて面白いです。
最初は敬語で話していたのに、次第にため口になり、でも急に敬語に戻ったり(笑)。

お二人とも、それぞれの分野で才能を発揮され、
自分のポジションというものを確固とされている方だと思うのですが、
その作品とは裏腹に、ご自身の私生活は、

良い表現なら自然体、口悪く言うなら自堕落な生活を送っているような気がします。

そのあたりの、自分の私生活も垣間見せながらの対談は、
気取らない大人の女性の余裕を見せてくれて、
お気楽独身生活をしている私にとっては、励みになりました(爆)。」

室井さんの実家・富山に行ったり、宮部さんの仕事場に行ったりして、
それぞれの人生観や個人の歴史も知ることができ、興味深かったですが、
でも、個人的には、乗り合わせたタクシー運転手がヤバかった!という
下世話な話が異常に面白かったです。
なんで、こんなに、ヤバい運転手に当たってしまうのかという(笑)。
まぁ、一般人とは、タクシーの利用頻度が違うでしょうから、

必然的に変な運転手に当たってしまうことが多くなるのだとは思いますが。

作中に、室井さんが習作として書いた短編が2作載っていますが、
本人が書き直したという渾身の一作の方よりも、
私は、最初の案の方が好みでした。
少なくとも、主人公の思考回路や言葉遣いに違和感を覚えず、すんなり読めました。
書き直した方は、男言葉を意識しすぎなのか、「こんな話し方する人いないよ」という感想で
一気に醒めちゃいました。
室井さんは、主人公を女性から男性に変えることで客観視できたような言いぶりでしたが、
私の感想としてあ、女性が主人公の作品の描写や物言いには共感できても、
男性が主人公の手直し版は会話文とか違和感の方が強かったです。
文学の世界では、室井さんは、小説家ではなくエッセイストなんだなぁということを
実感できる内容でした。

そして、対談からは、面白い人生を送っている人には、
面白い人生を送っている人が寄ってくるという、
そういうことを実感できた本です。

面白い人に、「こいつ面白いなぁ、また会いたいなぁ」と思わせるには、
自分自身が面白い日々を送っている必要があり、
つまりは、レベルの高い人にはレベルの高い人が興味を持つという
そういう公式を分かりやすく理解できる本でした。




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