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『未来の働き方を考えよう』
- 2019/12/01(Sun) -
ちきりん 『未来の働き方を考えよう』(文春文庫)、読了。

久々のちきりんさん。
初めて読んだ時は共感できるところも多く、一気読みして「面白かった!」と思えたのですが、
2冊目、3冊目となってきて、段々と軽さ薄さが気になってます。

本作では、そもそも読者層にどういう人たちを設定しているのかわかりませんでした。
「定年と年金受給開始との間に空白ができたら生活していけない」と不安を抱えている人たちなのか
「夫と妻がそれぞれ海外赴任を打診されたらどうするか心配」というキャリア夫婦なのか
「カスタマーサポートの仕事が海外に取られてしまうかも」と不安なコールセンターの派遣社員なのか
各章ごとに、取り上げている議論の対象者の仕事の質やレベルが違い過ぎて
誰に向かって話をしているのか見えてきませんでした。

そんな状態で、「働き方を変えよう!二度目の人生はやりたい仕事をやろう!」と言われても、
ピンとこない気がします。

新卒から定年まで、一つの会社で手厚く面倒を見てもらえたのは団塊世代だけだと思っているので、
今、世の中に出ている多くの人は、転職なり独立なり何らかの形で
仕事を変える経験をしているのではないでしょうか。

会社の中には、社員だけでなく、定年再雇用の嘱託社員や
パート社員、アルバイト、派遣社員、インターンシップなど、様々な立場の人がいて、
さらには、協力会社や下請けと呼ばれる会社との取引や、外注先もあります。
社員の中には、経営者への出世街道を進むエリートも居れば、
リストラの心配をしている社員も居て、みな一様ではありません。

それぞれの立場で、「第二の人生を迎える」フェーズがあるわけで、
それは、エリート社員と派遣社員では全く異なると思います。
なのに同じフレーズで鼓舞するのは、無理じゃないかな?と。

あと、ちきりんさんが、自由な第二の人生を歩めているのは、
第二の人生を前向きに招き入れただけではなく、
それよりも、第一の人生でがむしゃらに働いた経験の蓄積があったからだと思います。
雇われ人の組織人という窮屈な存在の中で、
自分の能力を最大限に発揮して、組織のために実績を上げてきた経験があるからこそ、
自由な第二の人生を迎えたときに、自立していけるだけの力が身に付いたのだと思います。

この第一の人生における頑張りがない人が
自由だけを求めて第二の人生に突入すると、
本人がつらい思いをするだけでなく、社会が弱体化してしまいそうで不安です。




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