神田昌典、主藤孝司 『一瞬でキャッシュを生む!価格戦略プロジェクト』(ダイヤモンド社)、読了。
先輩経営者さんに勧められた本。
「どうやったら適正価格が決められるか全部書いてあるから!」と教えてもらったのですが、
確かに、おっしゃる通り、価格決定の具体的な方法が全部書いてありました。
とにかく、安さを押し出した価格競争に陥ることなく、
適正価格でしっかりと利益を確保しなさい!という教えは、
誠にその通りです。
自分もそこを目指したく、値上げする理由とタイミングをいつも窺っているのですが、
理由やタイミングは合理的な説明ができても、
値上げ幅って、設定するのが難しいんですよね。
既存顧客から突っ込まれたとき用に、一応、こじつけで値上げ幅の説明をできるようにしてるのですが、
それが後から首を絞めることにもなりかねず・・・・・。
本作では、40人の顧客ネットワークを使って、適正価格を算出する方法を説明しており、
「えい、やー!」で付けた価格よりは、経営者自身が安心できる方法かもしれませんね。
ただ、対外的に説明材料に使える内容ではないので、
値上げ幅の説明には向いてないです。
あくまで新商品や新サービスの値付け、
もしくは、価格体系をガラッと変えるときの値付け方法ですね。
あとは、この40人を使って調査するという方法を、
実際に実行できる行動力と胆力があるかというところが問題ですね。
頭では理屈がわかっていても、実行が難しそうです。
私の感想としては、値付けそのものの方法論よりも、
いかにして付加価値を付けたサービスを、お客様に受け入れてもらえる方法で作り上げるかという
事業構造の考え方のところが、具体的な事例もあって、勉強になりました。
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