『カーニヴァル化する社会』
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- 2019/11/30(Sat) -
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鈴木謙介 『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書)、通読。
なんとなくタイトルに惹かれて買ってきました。 で、「はじめに」で、ネット上での「祭り」「炎上」について触れていたので 「タイトルの『カーニヴァル』とは、仮想世界で異常な盛り上がりをみせる状態か!」と解釈したのですが 早とちりでした(苦笑)。 本文では、少子高齢化における労働の構造、監視社会化、携帯電話社会という 3つの章で成立していますが、3つが一つに繋がっていくのかというとそうでもなく 3つの独立した文章を読んだ感じでした。 「はじめに」で、ネット上の「祭り」の考察だと思い込んでいたので 第1章で若者と労働についての話が始まって、盛り上がってた気持ちが一気に醒めてしまいました。 この視点での社会問題の考察も大事なことだとはわかっていますが、 そういう読書の気分じゃなかった・・・・・ということです。 第2章の監視化社会は、当然、フーコーが登場し、 フーコー好きの私としては興味をもって読みましたが、 しかし、本作で特別な情報や視点を得られたかというとそうでもなく、 一般的な話で終わっていった印象です。 最初に期待値が上がってしまっただけに、残念でした。 ![]()
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