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『男は敵、女はもっと敵』
- 2019/11/17(Sun) -
山本幸久 『男は敵、女はもっと敵』(集英社文庫)、読了。

映画のフリー宣伝マン(こんな職業あるの?)の藍子を軸に、
家族やら業界の人々やらの人間関係をポップに描いた連作短編集。
1話ずつ視点が変わっていくので、複層的に世界観が構築されていって
後半になるほど面白さが積み重なってきます。
その分、前半はちょっと単調な印象かな。

藍子は超美人で、スタイルも抜群で、仕事もバリバリできる女傑というような設定ですが、
本人の発する言葉や行動を見ていると、なんだか、あんまりそんな風に感じなかったんですよねー。
周囲の人物を通して描かれる藍子像は、確かにバリバリできる人なんですけど、
本人自身の言動が、その他人から見たイメージとうまく重ならないというか。
見た目についての描写も結構なされていたにもかかわらず、
私の頭の中に具体的な人物イメージが浮かび上がってきませんでした。
なんでだろ?
そのぶん、ちょっと作品と読み手の私の間に距離があったのかなぁ。

映画業界とか宣伝業界というあたりが舞台だったので
お仕事小説として面白く読んだのですが、ちょっと恋愛の部分が
さすがにリアリティに欠けたところが、ついていけなかった要因だったのかな。

藍子の仕事観とか、正義感とかは好きでした。
自分の役割は100%の力でこなすという使命感。
そのあたりは共感できました。

なんだか、しっくりこない感が最後まで残ってしまいましたが、
面白いのは面白かったです。
説得力無いな(苦笑)。




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