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『静かな炎天』
- 2019/11/24(Sun) -
若竹七海 『静かな炎天』(文春文庫)、読了。

久々の若竹作品。
お気楽に読めるかなと手に取ったのですが、
シリーズ物の第5作だったようで、順番無視です。
ただ、1作目を飛ばして既に2作目を読んでしまっているので、今更順番を気にしてもアレですが。

というわけで、女探偵・葉村晶シリーズです。
古本屋でバイトしながら副業で探偵稼業の40代独身女って、
一体どんなキャラクター設定なんだ!?って感じですが、
まぁ本人がサバサバしてて、そんな身の所在を気にしてなさそうなので
読者がどうこう心配することではないのですが。

さて、コージー・ミステリ風な軽いコメディタッチのものではありまずが、
登場してくる事件は殺人や背乗りなど、なかなかヘビーなものが多いです。
女探偵だし、これはハードボイルドのジャンルに入るのかな?

ただ、そう考えるには、結構、都合よく真相が向こうからやってきてくれたり
幸運にも都合よくお話が展開していったりで、
ハードボイルドっぽい硬派さが足りず、なんだか座りが悪いです。

もうちょっと日常の謎的なレベルに抑えたら、
こじんまりとまとまって読みやすいようにも思えますが、
それだとありきたり過ぎるのでしょうかね。

あと、巻末の著者自身による用語解説で、
コージー・ミステリについて、「最近では、食べ物やペットの登場する楽しげな舞台に
謎や殺人のちょい足しミステリを、主にコージー・ミステリと呼ぶようです」とあって、
「えっ!コージー・ミステリって、そういう定義なの??」と驚いてしまいました。
これってホント?




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