『マーケティング辻説法』
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- 2019/11/11(Mon) -
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成毛誠、日経MJ 『マーケティング辻説法』(日経ビジネス人文庫)、読了。
歯に衣着せぬ言いぶりと断言が小気味良くて、結構好きな成毛作品。 本作も日経MJでの連載をまとめたもののようで、 短い文章に具体的な企業名をちりばめながら ポイントを押さえての解説が続くので、分かりやすいです。 マイクロソフト時代、社員の下位5%を切ってきたという話。 毎年5%切って、新たに優秀な人間をセレクトして同数の人間を入れる。 10年続けたら半分入れ替えができる。 残酷なように聞こえるけれども、下位5%に該当する人間は、 周囲の評価が一致するだけではなく、本人も「俺かな」と思っているとのこと。 たしかに、一気に下半分を切りますとなったら、「俺は平均はクリアしてる!」とごねそうですが、 下位5%とかだと普段からダメ人材の烙印を押されてる感じになっちゃうのかもしれませんね。 まぁ、実際に、どうやって人事制度化したのかは気になるところですが。 あと、本作では、なぜか2か所ほど「三重県」というワードが出てきて驚きました。 こんなワールドワイドな経営者との接点が見えなかったので。 一つは三重県在住の社長のお話、もう一つは北川県政についての話でした。 後者の、県が観光客の行動調査に取り組んでいたという話は初めて聞きました。 初耳ってことは・・・・・調査結果は今に活かされているのでしょうか? それと、プロ野球のプロレス化による人気回復を推奨しているのですが、 物語づくりを重視するという提案については、 「FAしたら参加するのがジャイアンツ」と自ら宣言しちゃうヒール役がいて、 ド根性の赤いチームがいるけど驕っていると三日天下になり、 あまりにも可哀そうな燕さんたちが居て、お笑い野球・道化役の虎さんがいて。 結構実践できてるんじゃないですか(爆)。 ドラフト会議前やトライアウト後にはお涙頂戴の番組も溢れてますし、 大きな大会だけが人気なサッカーやラグビーはスポーツそのものの熱さで見せて、 毎日のテレビに登場する野球は、ちょっと演歌的な演出で見せるというのが 日本人の感性には合ってるのではないでしょうか。 ![]()
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