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『公安捜査』
- 2019/11/02(Sat) -
浜田文人 『公安捜査』(ハルキ文庫)、読了。

とある殺人事件の被害者はパチンコ店の経営者。
つまりは在日朝鮮人であり、その男の殺害の数時間後に警察官が殺害され、
《北》と警察の内通が疑われます。

いやはや、《北》とこれほどに明記して事件を描いた小説は初めて読んだので
「こんなに堂々と書いちゃってクレーム来ないのかな?」と不安になるほど。
朝鮮総連とか、船で密輸とか、ヘビーワードが飛び交ってます。

著者はもともとフリーの雑誌記者だったそうで、
この手のリアルな情報にはお詳しい方なのでしょうかね。

この在日朝鮮人社会における犯罪または反社会的な仕組みの在り様について
興味深く読むことができました。
ただ、反面、殺人事件の謎ときとしては、非常にもたもたしていて進捗が乏しく、
警視庁と所轄と公安という組織対立が詳しく描かれますが
事件そのものの真相にはそんなに深くかかわっていないようなところもあり、
仰々しく描いた割には、こじんまりと事件が解決したなという印象です。

大きな問題をテーマに扱い、なおかつエンタメとして完成させるのは
なかなか大変なことなんだなあと実感しました。




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