『カラーひよことコーヒー豆』
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- 2019/09/09(Mon) -
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小川洋子 『カラーひよことコーヒー豆』(小学館文庫)、読了。
かわいらしくポップなタイトルに惹かれて買ってきました。 著者の日常を綴ったエッセイでした。 雑誌の連載だったということで、1つ1つの分量は短めで、 まさに日々の体験を書いています。 私の、小説家・小川洋子のイメージは、 完成された異様な世界を描き上げる人で、時に怖さを覚えるのですが、 このエッセイで著者が見せている素の部分というのは、 何をやるにも不安げで、周りの視線を気にして、小さなことを後悔したり。 しかし、作品に対する不安のようなものは書かれていないのですよ。 自分自身には不安だけど、自分の作品には不安がない。 これってすごいことだなと、勝手に感じながら読んでました。 小説のような切れ味の鋭さは感じませんでしたが、 洒脱な文章は、やっぱりすてきだなと思いました。 |
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