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『不肖・宮嶋 史上最低の作戦』
- 2019/09/08(Sun) -
宮嶋茂樹 『不肖・宮嶋 史上最低の作戦』(文春文庫)、読了。

不肖・宮嶋氏の30代の頃の取材録。

冒頭が、雑誌『マルコポーロ』の企画で行ったノルマンディの取材録。
ノルマンディ上陸50周年を祝う式典の取材なのですが、
取材目的に「旧ドイツ兵の格好をして日章旗を振ってくる」という、訳のわからんテーマが設定され、
実際に、それを著者は実行してきます。

この企画って、意味あるのかしら?
弱小雑誌だから、他との差別化のために過激なことをする必要があるのでしょうけれど、
悪ふざけにすぎて、取材を深くする意図が見えない気がします。

その次が北朝鮮への潜入取材。
こちらも、金日成の銅像の前で同じポーズをして写真を撮るという
これまた、意味あるの!?的な企画です。
せっかく北朝鮮に潜入取材しても、こういうパフォーマンスに終始してしまうと
伝えるべきことを伝えるページがなくなっちゃうんじゃないの?という気がします。

うーん、残念だなぁと思っていましたが、
その次の取材から自衛隊シリーズが始まります。
自衛隊の広報部からの依頼に応じて、様々な訓練に帯同して写真を撮るのですが、
自衛隊員と同じ行程を体験しながらの取材で、これは凄いガッツです。

こうやって、自衛隊の普段の様子を国民に見える形で伝えるという
まともな目的があってこその、おちゃらけた文章や、羽目を外した行動が笑えるんだと思います。
メリハリというか、緩急というか。

登場してくる自衛隊の方々も、結構クセのある人が多いですが、
つまらぬことで左翼的な人からクレームを受けたり、批判されたり、
なかなか精神的にしんどいことも多いでしょうから、
ちょっと変わった人でないと、広報なんてやってられないのかもしれませんね。

訓練は真剣そのもの、訓練以外の時間ではユーモアあふれる人たち。
その両方を写真に収めていて、自衛隊という組織の在り様を素直に伝えている作品だと思います。

今回は、断片的な取材録の寄せ集めのような感じでしたが、
一度、きちんとこの著者の自衛隊関係の本があったら読んでみたいなと思います。




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