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『嘘八百』
- 2019/09/04(Wed) -
今井雅子 『嘘八百』(PARCO出版)、読了。

ブックオフにて、真っ赤な装丁が目に留まり、手に取ってみました。
著者名もタイトルも全く知らない作品だったのですが、
(と今の今まで思っていたのですが、実は前に1冊読んでました・苦笑)
骨董詐欺コメディとのことで、ポップな表紙絵から楽しめそうだなと買ってきました。

20年前に、光悦のコピー品を有名鑑定家の鑑定書付きで高値で買わされた骨董商。
顧客からの信頼を失い、大金を失い、妻に逃げられ、娘とも疎遠になり、
それでも骨董のプロとして「騙された自分が悪い」と甘んじて受け入れてきた。
その目の前に、当のコピー品を作った男が現れ、近くには、詐欺を仕掛けた骨董商も居た・・・。

骨董と贋作を巡る物語。
騙し騙されの展開ですが、それぞれに悪事を働きながらも
自分の稼業に一家言持っているのが、滑稽ながらも含蓄があって面白かったです。

話もテンポよく進んでいくので読みやすかったのですが、
著者はテレビドラマの脚本などをメインでやっている方なのですね。

読みやすかったけど、細かい設定は雑な扱いで、小説作品というよりは
テレビ脚本どまりな印象です。
主人公の娘は前半でいい味出してたのに、中盤から存在感が消えちゃうし、
贋作師の息子も、意味ありげな登場の仕方の割には何の役目も果たさず。
そんな感じで、前半で蒔いた種を刈り取れていない杜撰さが目につきます。

映画になっているようなので、映画化ありきのノベライズだったのかな?
骨董商の世界を知るには、面白い作品でしたが、
映画まで見たいかというと、そこまではいかないなぁというストーリーテリングでした。




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