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『港町食堂』
- 2019/08/04(Sun) -
奥田英朗 『港町食堂』(新潮文庫)、読了。

旅雑誌の連載企画で、港町に船で上陸して観光やグルメを楽しむというもの。

川崎発高知行のフェリーに乗る旅から始まりますが、
仲間と行く船旅って、他では味わえない楽しみがありますよね~。

私はダイビングをやるので(最近忙しくて全然いけてないですが・悲)、
竹芝発の伊豆大島行とか父島行とか、何度か乗りました。
二等船室で雑魚寝なので、寝るまではデッキで車座になって宴会やったり、
星空観察したり、時には夏旅だと甲板で寝るというチケットだったり、
特に何か特別なことをしているわけではないのですが、
ただただ船の上でみんなと過ごしている時間が楽しいんですよね。

なので、本作におけるフェリー上での著者のワクワク感はよく理解できました。
ただ、船旅をしたことがないような読者には伝わったのかな?とやや心配に。
そのワクワク感を知っている人には想像で補いながら読めるけど、
知らない人には少し丁寧さに欠ける描写のような印象を受けました。

上陸後は、至ってオーソドックスな観光地巡りをしており、
あんまり穴場的なところは登場しません。
直木賞作家に担当編集者、カメラマン、さらには雑誌の編集長まで付いてきている旅の割には
企画にひねりがないのが残念。
まあ、あえてそういうコースにして、著者のやや斜に構えたコメントを引き出そうとしたのかもしれませんが。

食事は、地元の人に美味しい店を聞いて行ってみたりもしているのですが、
ガイドマップで探したり、適当な食堂に入ったりすることも多く、
それほど真剣に港町の食を追求している感じではありません。
これは、タイトルに惹かれて本作を買った人にとっては
ちょっと腰砕け感があるんじゃないかなと思ってしまいました。

ただ、著者たちは、毎回地元のスナックを訪れており、
そこでのママさんや女の子たちとの会話が興味深かったです。
私自身、スナックという場所にほとんど入ったことがないので、
へぇ、旅行者がこんな会話を楽しむ場所なのかぁと新たな気づきでした。

旅先でのスナック飲み、一度やってみたいなぁ。
誰か連れて行ってくれないかなぁ。




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