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『むかしの味』
- 2019/07/14(Sun) -
池波正太郎 『むかしの味』(新潮文庫)、読了。

剣豪小説家による食べ物エッセイ。
この著者の作品は、そういうエッセイしか読んだことがありません(苦笑)。
でも、美味しそうなんですよね~。描写が。

本作の発表が昭和63年。
その時点で振り返っている「昔」なので、戦前の味を、昭和63年の時点で伝える店の紹介です。

私が行ったことのある店は1軒もありませんでした。
なにせ、どこもお高そう。
老舗洋食屋とか寿司屋とか、パーラーとか。
なんでこんな店に10代の子供が食べに行けるのか!?と思いきや、
株屋に奉公に出て、正規の給料以外にチップなどの報酬で稼いでいたようで、
当時の証券会社なんて、結構グレーな仕事だったのではないかと推察します。

しかし、その稼いだ金を、高い店で美味しいものを食べたり、
劇場で良い作品を見たりして、自分の財産として身につけられるよう投資するというのは
なかなか若い人にはできないことだと思います。
まぁ、当時、どれだけ意識してお金をそういうところに使っていたのかは知りませんが、
あとになって、それで作品が書けるだけの経験として自分の中に当時の感動や感想を残しているのは
流石だなと思います。

あと、挿絵として使われている著者の手によるイラストも
味があって素敵です。

この作品が書かれた時点から、平成という時代を飛び越え、
もう令和の時代になってしまいましたが、
紹介されている個々の店は、今も「むかしの味」で残っているのでしょうか。
食べに行きたいけど、どこもお高そうなので、ちょっと二の足を踏んじゃうなぁ。




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