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『9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ』
- 2019/07/12(Fri) -
『9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ』(中経出版)、読了。

先日読んだディズニーランド啓蒙本がイマイチだったので、
手元にあった別のディズニー啓蒙本を読んでみました。
この著者のシリーズは一冊読んでいるので、それほど不安なく読めました。

まず、先日の本で消化不良な印象を受けた部分については、
本作で素直に整理されて書かれていたので、なるほど!と納得。
やっぱり、変に創作話で説明しようとするよりも、
ストレートに考え方と実際のエピソードで解説した方が分かりやすいですよね。

そして、舞台であるディズニーランドという職場を見た時に、
本作を通して、やっぱり特殊な職場環境だなぁと思います。
「特殊」という表現に誤解があるなら、徹底した従業員教育で突出したホスピタリティマインドを
醸成するのに成功した企業ということになるでしょうか。
マニュアルを実行させるだけの強制的なサービスの実施ではなく、
当人に考えさせて自主的に行動させるという精神面での教育が徹底しています。
ある種、サービス企業体としての理想が現実のものにできているから、
そこで働きたいと思うスペックの高い従業員が集まってきて、
さらに人材レベルが高まっていくという好循環になているのでしょうね。

という好意的な評価はここまでにしまして(笑)。
本シリーズが世の中に登場してきたときに、
きっと「9割がバイトでも、あんな素敵なサービスが実現できるんだ、さすがディズニーの教育!」と
積極的に評価するスタンスだったと思うのですが、
私が今回本作を読んで感じたのは、「9割がバイトだって暴露しても責められない企業ブランドは凄いな」
というものでした。

かつての不況期に、正社員をリストラして、
比較的低コストで雇える派遣社員など非正規雇用が増えたことについては、
基本的に批判の声が多いわけですよ。
正社員に登用せよ!みたいな。

本作が出版された2011年は、年越し派遣村の騒動から然程時間が経っていないわけで、
デフレ真っただ中の時期ですから、当然アルバイトのような非正規雇用者は
苦しい生活をしていた時だと思います。
そんな中で、「うちの労働者は9割が非正規雇用です!」と言い切る潔さ。
それだけ自分たちの事業体制に自信があるということなんでしょうね。

著者は既にディズニーを退社している人だから好きに書ける・・・・・という反論もあるかもしれませんが、
退社後もディズニーで食っていこうとしたら、ディズニーに睨まれるようなことは慎むべきであり、
つまりは、このタイトルはディズニー黙認ということだと思うんですよね。

世論の流れに反して、ここまで自我を打ち出せるというのは、
やっぱりディズニー凄いなと、結局は素直に読んだ人と同じ結論になりました。




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