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『これが私の優しさです』
- 2019/07/02(Tue) -
谷川俊太郎 『これが私の優しさです』(集英社文庫)、読了。

冒頭に少し写真が掲載されていて、
『二十億光年の孤独』の出版が20歳の頃だったのだと。
その年齢で処女詩集を出せるというのがまずもって凄いですね。

そして、その表題作「二十億光年の孤独」に登場する
「万有引力とは ひき合う孤独の力です」というフレーズは、
多くの人が知ってるのではないでしょうか。
他のミュージシャンの歌のフレーズに使われたりもしてて、
谷川俊太郎とは知らなくても、聞いたことがあるのではないでしょうか。
この、日本人に対する影響力は凄いものだなと改めて感心しました。

一方で、私の世代では、既に小学校の国語の教科書に谷川俊太郎の作品が掲載されていて、
彼の詩が広く世の中に行き渡った状態でした。
日本人に影響を与えた詩を小学校でみんな漏れなく学べるというのは幸せなことですが、
しかし、その詩が初めて世の中に登場した時の衝撃は体験できないのだなと。

今回、この詩集に触れて、著者が、作品ごとに新たな詩の形に挑戦している様子が
非常に良く分かり、各詩集が世に放たれるごとに、
読んだ人に衝撃を与えたのではないかなと思います。
そして、次の詩集ではなにをしてくれるんだろうかという期待感。
これを味わえた人は幸せですね。

収録されていた詩で、最も印象に残ったのは「千羽鶴」。
戦争について真正面から歌っているのですが、
最後の「祈るだけでは足りない 誓うだけでは足りない」という締めくくりが、
具体的な行動を要求しているように思え、その「具体的行動」の中身が、
読む人によって違うものを想起させるのだろうなと感じました。
詩が読者の想像力や思想を刺激するということが体験できる作品だなと思いました。




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