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『キリンビール高知支店の奇跡』
- 2019/05/25(Sat) -
田村潤 『キリンビール高知支店の奇跡』(講談社+α新書)、読了。

ブックオフの50円ワゴンにありました。
3年前、高知県に仕事で訪れた際、ひろめ市場の正面にどーんとキリンビールの
宣伝看板が立っていたなぁと思い出し、買ってみました。
自分自身もキリン派ですし(笑)。

アサヒビールに全国シェアを抜かれそうな危機的時期に、
上司の方針に盾突いて本部から高知支店へと左遷された著者。
苦戦地域の支店ということで、本部から言われたことしかやらない部下たち。
そんな部下の意識を変革し、ライバル・アサヒビールに勝つ組織を作り上げた
そのプロセスを解説した本。

いやぁ、面白かったです。
本社がシェア争いに負けていく中で、一人気を吐く高知支店。
前年比伸率で支店No1を達成するなど、
きちんと実績を残し、その過程で部下は自信をつけ、お店との信頼関係も構築する。
その1つ1つが、なるほどなぁと思えることで、こんな上司の下で仕事ができたら
やりがいがあるだろうなと思いました。

一方で、深夜に飲み屋周りをしたり、休日出勤も自由にやらせていたようで、
今の視点で考えるなら、結構ブラックかも(苦笑)。
ランチェスターの時間の法則を地で行くような戦術です。
時間を正しく投入すれば成果は上がるということですね。

この時間の投入に際して、最大のネックは、部下が付いてこないことだと思います。
その点において、部下を巻き込むテクニックが凄いなと。
とっかかりの、高知支店の営業課長を自分の側に引き込めたのが大きかったのかなと思いますが、
ここのくだりは、あまり具体的に書かれていなかったので、
もともと向上心のある課長だったのか、著者が意識づけをしたのか、
それとも、そういう課長を異動させてきたのかわかりませんが、
そこが肝だった気がします。
一番大事なところは曖昧(苦笑)。

この課長が営業部員1人1人を叱咤激励して、
毎日の地道な営業活動を達成できたのかなと。
大した予算をかけているようには思えないですし、
とにかく自分たちの時間を営業現場に投入するという量の部分と、
小さなアイデアをどんどん取り込んでいくという質の部分が
うまくミックスされたのかなと思います。

本作中でどんどん出世していく著者ですが、
最後は営業本部長時代の話で終わっており、副社長としてのエピソードはゼロ。
そして、なぜキリンビールを辞めたのかも言及なし。
アサヒビールからシェアトップを奪還して2年で離職しているというのは、
何かあったんですかね?




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