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『クルマは家電量販店で買え!』
- 2019/05/23(Thu) -
吉本佳生 『クルマは家電量販店で買え!』(ちくま文庫)、読了。

『スタバではグランデを買え!』の続編?です。
引き続き、取引コストや機会コストについても解説していますが、
それ以外のテーマも幅広に取り扱っていて、
前作に比べると、ぼやけてしまった印象です。

それでも、1つ1つの事例について具体的に経済学的な考察をしてくれるので
勉強になりました。

例えば、なぜジェネリック医薬品が安いのか。
開発費などの初期投資分が乗らずに、ほぼ製造コストで作れるから・・・・という説明で納得していたのですが、
開発費のような埋没コストは無視して、
むしろ特許有効時は特許使用料で得られるはずの機会コストを見込むべきという発想に、
あぁ、そういう視点があるのかぁ、と。

ただ、著者は前者の一般的な考え方は間違いで、後者が正しいとしていますが、
どちらが正しいという問題ではないような気もしました。
どちらの考え方で販売価格を決めるかは、その会社の経営判断なように思います。
どちらの考え方の方が損失リスクを抑えられるとかいう傾向はあるかもしれませんが、
結局は、値付けは経営者個人のセンスだと思うので。

まあ、でも、前者の考え方しか知らない状況での判断と、
前者、後者2つの考え方を分かったうえでの判断とは、
やっぱり質が違うと思うので、知識を持っているとか、多角的に考察できる能力を持っているということは
重要なことだと思います。

相変わらずタイトルは中身を反映していないと思いますが(苦笑)、
著者にはこれからも、時事ネタ的な事例を使って、
経済学の考え方を解説するシリーズを続けてほしいなと思います。

分かりやすいというだけでなく、
どうしてそんな戦略・戦術が登場したのかという考察をとして、
その時代が、どういう時代なのか理解することができるので、興味深いです。
本作だと、激安缶チューハイがなぜ店頭から消えたのか・・・・とか。




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