松下幸之助 『社長になる人に知っておいてほしいこと』(PHP総合研究所)、読了。
伝説の経営者が世の中の社長に向けてメッセージを発した本。
松下氏自身が書いているわけではなく、
どこかで語った言葉が、編集されて収録されています。
基本的に、経営者向けの講演会での質疑応答の様子が使われているようで、
経営者からの質問に対して、丁寧に答えている内容が記されているので
とても勉強になります。
どの質問も、経営に際して本質的な課題(売上のこと、コストのこと、従業員のこと、税のこと等)で
どの経営者も少なからず同じようなことで悩んでいるだろうなと思います。
だからこそ、名経営者の答えを知りたいと思いますし、そんな根本的な質問を素直に発せられる
質問者の真面目な姿勢は素晴らしいなと思います。
で、その質問に、松下幸之助氏は、まずは理想をもって回答するのですが、
それでは目の前の課題の解決にならないと思ったら、
「まずはこうしてみたらどうでしょうか」というような、現実的なヒントを与えてくれます。
でも、最後は、理想はこうですから誤ってはいけませんよ、と念を押してくれます。
この理想と現実を行ったり来たりしながら、最善の方法を見つけようとするバランス感覚が
さすがだなと思いました。
そして、自分への厳しさが、どのページからも伝わってきます。
社長が一番熱意を持て、
社長が一番仕事をしろ、
社長は血尿が出るまで努力しろ、
これぐらいの覚悟でやらないと、壁は突破できないでしょうね。
自分の覚悟を見直す良い読書になりました。
自分も理想の実行を徹底しなければ!
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