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『不肖宮嶋 南極観測隊ニ同行ス』
- 2019/04/11(Thu) -
宮嶋茂樹、勝谷誠彦 『不肖宮嶋 南極観測隊ニ同行ス』(新潮文庫)、読了。

カメラマンの不肖・宮嶋が南極の観測隊に同行するという紀行モノ?

宮嶋さんは、何度かネット番組で話をしている様子を見たことがあるのですが、
その時の落ち着いた印象と、本作の文章のエログロナンセンスな感じと
ずいぶん印象が違うので、「若い頃はキャラづくりしてたんだな・・・・」なんて
違和感を覚えながら読んだのですが、あとがきを読んだら、文章は実質的に
勝谷氏が書いたものだと分かり、「あな、あの人ならこうだわな」と納得(苦笑)。
つまりは、文春テイストということなわけで。

第38次南極越冬隊に同行し、昭和基地からさらに奥地のふじ基地まで行き、
交代した第37次隊員と一緒に帰ってくるという4か月間のお話です。

初の雑誌カメラマンの取材で気合が入っているというか、
お堅い新聞記者取材との差をつけるためというか、
文春テイストで塗り固められた取材は
隊員たちの奇行やシモの話に偏っていて、
彼らが一体何のために南極に来ているのかは、さっぱり伝わってきません(爆)。

しかし、1年4か月もの間、閉ざされた南極の大地で少数精鋭の男たちが
一生懸命生きている様子が垣間見えるという点で、
非常に人間らしさが出ている面白い内容でした。
日本人って、結構ユーモラスなんだな、と思えてきます。

カメラマンなので、当然、写真もたくさん掲載されていますが、
モヒカン刈りだったり、女装してたり、大便中だったり、
キョーレツな写真に目が行ってしまいます。
半分は、ちゃんと南極観測隊の業務の様子が収められた良い写真なのに、
それが霞んでしまうほど、他の写真の圧がすごいです(苦笑)。

ただ、途中から、「一部の隊員の写真に偏ってるな・・・・、このシーンの写真はないのかな?」
と思うようになり、これまたあとがきで、どうやら内容のエログロナンセンスさに
雑誌掲載時に隊員の家族や、一部の隊員自身が激怒したという事件があったようで、
「ああ、だから単行本で写真NGな人がいるのかな?」と勘ぐってしまいました。
ま、文章は多分に加筆されているようなので、
文春のやりたい放題加減は減殺されてないようですが。

どの程度、勝谷氏による演出が行われているのか分からないので、
宮嶋さんが書いたというデータ原稿というものも読んでみたくなりました。
本作の中で紹介されている宮嶋さんから編集部への手紙のような感じの文章なら
そっちの方が落ち着いたユーモアがあって読みやすそうだなと。
まあ、分量が本作の10倍あるとか、繰り返し同じ話が書かれてるとか言われると
読む気は失せますが・・・・。




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