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『橋ものがたり』
- 2019/04/09(Tue) -
藤沢周平 『橋ものがたり』(新潮文庫)、読了。

橋が物語の中でアクセントになっている短編集。
かなり前に、阿刀田高氏の『面影橋』という短編集を読んだことがありますが、
「橋」というのは、小説家にとって想像を掻き立てるものなのでしょうね。
二つの世界を橋渡しするもの、もしくは、二つの世界を隔てるもの。

本作では、どちらかというと、二つの世界を隔てるものとして存在しているような
作品が多いように思いました。
橋で隔てられた二つの町は、違う文化や習慣で動いているような。
そして、「あの橋の向こうには行っちゃいけねえ」と言われるような
境界としての役割を担っているような。

登場してくるのは、職人だったり商人だったり、
市井の一人に過ぎないような人々ですが、
皆さん、自分の人生を一生懸命生きていて、凄いなと。
借金のカタにイカガワシイお店に売られたような立場の女性でも、
自分の立場を受け入れて、その店で一生懸命働いているようなところがあり、
日本人って勤勉だなぁと変なところで感心してしまいました。

短編集で、話はテンポよく展開しますし、
最後もサクッと切り上げて、あとは余韻を楽しんで・・・・・みたいな感じなので、
自分で想像できる余白があって、良い短編集だなと思いました。
さすが、藤沢周平です。





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