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『笑犬楼の逆襲』
- 2019/03/12(Tue) -
筒井康隆 『笑犬楼の逆襲』(新潮文庫)、読了。

何の気なしに買ってきた筒井作品でしたが、
断筆宣言事件後に書かれたエッセイ(『噂の真相』誌の連載)ということで、
思いのほか主張の強い内容でした。
筒井作品の中では、大きな意味を持つ作品なんだろうなと思いました。

そもそも断筆前言事件については、私は中学3年生だったので、
事件自体が話題になっていたのは知っていましたが、
まだ筒井作品には触れていない時期で(たぶん)、
しかも高校受験とかがあったので、ほぼスルーな状態でした。

その後、筒井作品は、父の本棚に何冊かあったことから、
古い作品を中心に読み始めましたが、
SF作品とかスプラッター作品とかナンセンス系とかのイメージがあるだけで、
そこまで著者自身に興味を持ってきませんでした。
まぁ、「日本人なら読んでおくべき作家」というぐらいの位置づけです。

そんな私が本作を読んで、一番驚いたのが、
「えっ!?筒井康隆って、こんなに俳優業をこなしてたの???」という驚き(爆)。

自分で作品を書いて、演出して、上演するというのは、
まぁ、作家としての名声があり、資金があればできてしまうと思うのですが、
思いのほか、テレビドラマや演劇の出演に声がかかっているようで、
これは、役者としての才能があるということなんでしょうか?
それとも客寄せパンダというか、マスコミ向けのネタなんでしょうか?
私自身、氏の演技を見たことがないので、何とも評価できないですが、
「文士劇」レベルと、カッコ書きで決めつけているのが良くないのかな(苦笑)。

エッセイの内容自体は、俳優としての活動の裏話以外に
作家としての断筆解除に関する解説とか、
グルメレポなり、書評なり、創作活動の成果物なり、多岐にわたりますが、
やっぱり、私の最も印象に残ったのは、俳優業に関することでした。

俳優・筒井康隆の出演作品で、今でも簡単に見ることができるもので、
お勧めのものとかってありますか?
ここまで俳優業を前面に押してるぐらいだから、ちょっと見てみたいわ。

あ、あと、断筆宣言事件に関しては、社会科学的な意味合いで興味がわいたので
もっときちんとした作品で追いかけたいと思います。




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