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『まどろみ消去』
- 2019/02/28(Thu) -
森博嗣 『まどろみ消去』(講談社文庫)、読了。

短編集。
S&Mシリーズの登場人物が出てくるものもありますが、
基本的には独立した短編集です。

著者は工学博士ということで、どうしても理系目線での作品が気になりますが、
本作はどちらかというと、人間の心の歪みみたいなものにフォーカスした作品が多くて
幻想的な感じというか、不気味な感じを醸し出しています。
ちょっと私は苦手なジャンル・・・・・。

一番印象に残ったのは、幻想さとは対極にある「誰もいなくなった」。
大学のミステリ研究会が開催したキャンパス内でのミステリツアーにおける謎解きの話。
謎解きそのものの内容というよりは、大学生が大学生向けにキャンパス内で企画したイベントという
非常に内輪受けな感じが、「あぁ、懐かしいなぁ、私の大学生活もこんなんだったなぁ」と思え、
楽しく読むことができました。

ちなみに、私が買ってきた本には、なんと288ページの次に321ページが来るという
30ページ以上の落丁がありました。
これまで、人生で、それなりに本を読んできたつもりですが、
落丁本に出会ったのは初めてのことです。
寝っ転がって読んでいたら、急に知らない登場人物が動き出して、びっくりしました(苦笑)。




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