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『ランウェイ・ビート』
- 2019/02/27(Wed) -
原田マハ 『ランウェイ・ビート』(宝島社文庫)、読了。

確か映画化されていたなぁ・・・・・と思いつつ手に取り、
「青春小説」と書かれてたので買ってきました。

が、思いのほか描写が幼稚な感じで、
自分が求める高校生のレベルの登場人物がいなくて共感できませんでした。
わたしは、もっと知的な生徒(捻くれてるぐらいの方が好み)の出てくる作品に
興味があるので、1人でも良いから知的思考の生徒役が欲しかったです。
ワンダ君とか、もうちょっと知的方面に比重を置いても良かったかなと。

とある都内の私立高校に、山梨から転校生がやってきたことで話が始まるのですが、
彼の名は、溝呂木美糸(ミゾロギビート)、ちなみに父は溝呂木羅糸(ミゾロギライト)、
売れない漫才コンビみたい(苦笑)。

ビートが作る洋服は、一流デザイナーが驚くような仕上がりの服で、
高校の文化祭でファッションショーを開いて拍手喝采!となるわけですが、
何が凄い服なのか描写が微妙で良く分からず、マンガみたいな雑な展開です。

そして、クラスの仲間たちを巻き込んでいく過程の描写も、
ひきこもりの男子生徒を部屋から出してイメチェンさせたり、
売れっ子高校生モデルの女の子を仕事より文化祭り優先にさせたり、
ひきこもりとかの社会問題を扱ってるのに、いとも簡単にその困難を克服してしまい
青春小説としての重みがないというか、軽いノリで全てが展開していきます。

最後までノリだけで進んでいくので、サクサク読めますが、
葛藤みたいなものが表面的にしか描かれないので、
私には、青春小説らしさを感じることができませんでした。
逆に、映画化するには扱いやすい作品かもしれませんね。
テンポと華やかさがしっかり表現できれば、分かりやすい高校生向け作品になりそうです。

原田マハさんって、その経歴から、もうちょっと骨のある作品を書くようなイメージを
勝手に持ってしまっていたのですが、読んだ本が2作続けて軟派だったので
こういう作風の方なんでしょうね。




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