『僕がアップルで学んだこと』
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- 2019/02/23(Sat) -
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松井博 『僕がアップルで学んだこと』(アスキー新書)、読了。
アップル日本法人をスタートに、アップル本社でも働いたという著者が アップル時代を振り返って書く、サラリーマンの心得。 スティーブ・ジョブズが神格化されてしまった今、 アップルの社風とか持ち上げられている感があるのですが、 超ブラック企業ですよね(爆)。 わたくし、以前、アップルの方々とお仕事したことがあるのですが、 よくまぁ、こんなに働けるなぁと思うほどの労働時間、ハードワーク。 それで、厳しい要求にきちんと答えていく能力が凄いと思いました。 そんなアップルも、ジョブズ復帰前はダメダメ企業だったわけですし、 復帰後もジョブズの恐怖政治があったわけで、必ずしも良い企業かというと そうではないと思います。 著者は、中に居たとはいえ、結構、辛辣にアップル社を見ていると思います。 ジョブズ前のダメなところはダメだと書き、ジョブズの統治方法は恐怖政治と書いています。 それでいて、どうやってダメダメな状況から世界を牽引する企業に復活したか そのあたりを、製品とか技術とかに依らず、 組織論的な部分でわかりやすく解説しており、勉強になりました。 アップル社のことを包み隠さず、日本人的な目で見ているだけでなく、 自分自身のことも、アップル社をレイオフされたと素直に書いており、 隠したり誤魔化したりしないところが誠実だなと感じました。 本作はちょっとお上品にまとまってしまった感もあるので、 もっとゴリゴリのアップルの社風に迫ったレポートも読んでみたいなと思いました。 ![]()
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