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『銀座のすし』
- 2019/01/24(Thu) -
山田五郎 『銀座のすし』(文春文庫)、読了。

ブックオフの店頭で山田五郎さんの名前を見つけて、
「内村さんと変な深夜番組やってたな」
と、懐かしさだけで買ってしまいました(笑)。

五郎さんが銀座の高級すし屋を巡り、
そのお店の銀座における位置づけや、銀座にできるまでの経緯などを
お寿司にまつわる蘊蓄も絡めて紹介した本。
寿司屋のガイドブックではなく、寿司職人の紹介本といった趣です。

「銀座のすし」なんて、私は食べたことがないですし、
そもそも高級感に圧倒されて美味しさなんて分からないだろうから
食べに行きたいという思いも持っていません。

むしろ、先日、ホテルオータニと久兵衛がなんだか喧嘩をしているというニュースを
面白がって読んでいるぐらいです。意地が悪い(笑)。

1食数万円のお寿司には、それに見合った価値があり、
美味しさがあるのでしょう。私の想像力の範囲を超えてますが。

本作では、それよりも、やっぱり寿司職人からみた「銀座に自分の鮨屋を出す」という
思い入れのようなものが伝わってきて興味深く読みました。
これだけ、職人さんが真剣に「銀座のすし」というものに向き合ってるなら、
当然、それだけの価値は生まれるだろうなと。

そして、寿司職人という職業をめぐる仕組みも面白かったです。
寿司屋に職人を紹介・斡旋する「部屋制度」があったり、
戦後の食糧難の時代に一般の店では米飯が出せなくなり鮨屋が営業できなかった頃、
加工委託という態にして鮨屋を再開した工夫とか。

五郎さんが取材に回った時は、まだ、そういう時代を経験している人が
自分で寿司を握っているときだったので、こういう貴重なインタビューができたんだろうなと
そのタイミングの良さも効果的でした。

薄いけど、とても面白い一冊でした。




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