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『花の鎖』
- 2019/01/22(Tue) -
湊かなえ 『花の鎖』(文春文庫)、読了。

ドロドロの人間関係が読みたくて本作を手に取ったのですが、
登山愛好家や花を描く画家さんとかが登場してきて、
なんとも爽やかな展開に「これ、湊かなえ作品!?」と驚いてしまいました。

「花」「雪」「月」で3つの章が交互に展開し、
それぞれ若い女性が主人公です。
全く別の生活が展開されているようで、
「有名な画家」とか「登山」とか、共通するキーワードがたくさん登場してきます。
この3人がどうやって繋がっていくのかな・・・・Kって誰なのかな・・・・と
推理しながら読んでいくのが王道な読み方かと思うのですが、
正直、なかなか話が進んでいかないのでイライラしてしまいました。

どうにも、主人公3人の女性の行動が消極的というか、
何もせずに、自分の頭のなかだけで考えて諦めてしまったり逃げを打ってしまったりするところがあり
あんまり共感できませんでした。

そして、湊かなえ作品に期待してしまう「悪意ギラギラ」って感じの人物も居なくて(爆)、
結構、みんな良い人なんですよね。
もちろん、この「K問題」の発端となった人物の行動は自分勝手ではありますが、
でも、相手の行為も勤め人としては自分勝手だなと思いますし。
みんな、常識的な範囲で悪い部分を持っているという感じで、
突き抜けて極悪人という人が出てこないので、なんだか拍子抜け。

肝心の「K問題」、そして3人の主人公の関係性は、
オーソドックスなものでした。
読む人によっては、タイトルで分かっちゃってる人も多いかも。
私は、そこまで考えて本を開かないので、途中まで気づきませんでしたが(苦笑)。

というわけで、このジャンルの物語は、
正直言って、湊かなえさんには求めてないなぁ・・・・という酷な感想となってしまいました。
別の作家さん、例えば恩田陸さんとかが書いたら、また違ったものになっていそう。
というか、読者側の本への期待の角度が違うので、素直に読めそうな気がします。
私の中で、湊かなえ作品というものに強烈な色を付けてしまっているので
上手く読めなかったのかもしれません。




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