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『愛と哀愁の皇室秘史』
- 2019/01/12(Sat) -
河原敏明 『愛と哀愁の皇室秘史』(講談社+α文庫)、読了。

平成最後の年が始まりました。
あと4か月は「平成最後の~」というフレーズが氾濫しそうですね。
そして、その後1年間は「新元号最初の~」となるのでしょう。

そんな折、ずーっと積読だった本作を読んでみました。
著者の作品を前回読んだときは、結構、覗き見趣味的な感じで読んだので、
今回も、タイトルも相まって、下賤の興味本位で手に取ったのですが、
思いのほか、天皇制というものの勉強になりました。

扱っているエピソードは、ワイドショー的なものが多いのですが、
そのエピソードに入る前に、皇室典範でどのように規定されているかとか、
どういう立場でそのような発言ができるのかというような仕組み面での説明があったので
皇室という組織の日本社会における法規的な位置づけが理解できて
勉強になりました。

そして、法規制がある中で、あえて逸脱すれすれの言行を行う皇族の目的も
わかりやすく解説されていましたし、それに対して憂慮される天皇の姿も
共感が持てる描写でした。

驚いたのは、明治天皇の晩年、体調を崩されてからの報道の在り方。
体調を事細かに報道し、プライバシー云々という議論の前に、
天皇が一般人と同じ生き物だということを素直に伝えていて、
「全然、現人神扱いじゃないじゃない!」と衝撃を受けました。
もっと、有耶無耶のまま、言ってしまえば虚飾された報道がされるのかと思ってました。
昭和天皇の晩年と変わらない報道レベルです。
大正天皇も同じく。
こういうことを知ってしまうと、本当に「現人神」だって、国民は思ってたのだろうか?と疑問が。
昭和前半の戦争高揚期に、国民が「現人神」扱いをするよう忖度してたってことなんですかね?
この視点での本を読んでみたいと思いました。

あと、2006年の発行なので、
直近の皇室の動静は当然含まれてはいません。
その直前にあった皇太子の人格否定発言とかは、
どのように評価しているのか、著者の見解が興味津々です。
この本で触れてほしかったなというところです。




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