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『本の読み方 スロー・リーディングの実践』
- 2018/12/30(Sun) -
平野啓一郎 『本の読み方 スロー・リーディングの実践』(PHP新書)、読了。

読書に関する本は、普段は楽しんで読めるのですが、
本作は、なんだかしっくりこなかったです。

アンチ速読として、スロー・リーディングを説いていますが、
じっくり読むための方法論が、「大事なところに線を引く」「接続詞を丸で囲む」といった
受験のテクニックのような形だったので、無味乾燥な感じがして、受け入れにくかったです。

確かに、こういうテクニックを駆使すると、文章の構造は良く分かるので
テストの点数を上げるための理解は進むと思いますが、
それで文学作品への共感が進んだり、感動が増えたりすることはないような気がします。

本作の特徴は、ただ読書の方法論を解説するだけではなく、
実際の文学作品を用いて、どう読むべきか具体的に解説しているとことかと思います。

漱石の「こころ」、鴎外の「高瀬舟」などがテキストになっていますが、
それほど深い読みになっているような感じもせず、
受験国語のテクニックの延長線上である印象が否めませんでした。
逆に、受験勉強もきちんとやれば、国語解釈がちゃんとできるということの証左ですかね。

新書一冊使って解説すべきほどの濃い内容ではなかったように思いました。




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