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『プロジェクトXリーダーたちの言葉』
- 2018/12/24(Mon) -
今井彰 『プロジェクトXリーダーたちの言葉』(文藝春秋)、読了。

ブックオフで50円だったので買ってみました。
『プロジェクトX』は、きっと見たら面白いんだろうなと思いつつも
結局1度もきちんと見たことがない番組でした。
でも、よくバラエティ番組ではパロディ化されているので
番組の様子は何となく分かってしまうという(笑)。

さて、本作は番組のプロデューサーが、ピックアップした放送回のリーダーが
どんな言葉でプロジェクトを動かしてきたかということに焦点を当てて
簡潔に紹介しています。

『プロジェクトX』らしい、大きな困難を乗り越えていくプロセスを読みたい人にとっては
そこは端折られているので物足りないかもしれませんが、
リーダーがどうやって困難なプロジェクトのメンバーを率いていくかという
この本のテーマ自体に興味がある人にとっては、刺激的な本なのではないでしょうか。

普段は寡黙な人でも、肝心な時に皆に語り掛ける言葉を持っているということ、
それでも話が苦手なリーダーは、その場に存在しているということで何かを伝えるということ、
それまでパッとしない経歴だった人が、リーダーの役割を与えられた途端に熱く燃えるということ、
それぞれのリーダーを通して、様々なリーダー像が見えてきて、勉強になりました。

この本で紹介されているプロジェクトは、今の日本の屋台骨をまさに命がけで作ってきた
というものが多く、多くの視聴者が惚れ込んだのも良く分かります。

今も、日本の産業や世界全体の産業を前進させるべく、難題なプロジェクトに取り組んでいる
日本人は数多くいると思います。
しかし、「命を落とすかもしれない」という危険な状態の中で働いている人は、
昔に比べて大きく減ったのではないでしょうか。
もちろん、安全管理指導の徹底や、安全確保のための技術が向上したことなど
様々な要因があるでしょうし、金融産業のような、ホワイトカラー職の台頭もあると思います。
(ホワイトカラーは、逆に、過労死のような状況に面してはいますが・・・・)

それは国民生活の質の向上のために非常に大事なことなのですが、
やはり、こういう昭和の戦後~高度成長期にかけての、命の危険を制してまで
取り組んだプロジェクトの成功という時代があったからこその今なのだということに
感謝する気持ちを持ち続けることが大事なんだろうなと思います。
そういう気持ちを持つことのきっかけづくりをする番組として
存在価値のある番組だったんだろうなと思います。

こういう、信念のあるリーダーがあちこちにいて、また、こういうリーダーに
大きなプロジェクトを任そうという気概のある会社や組織が日本中にあったことが、
今の日本の経済力やひいては国力に繋がっているんだなと、
感謝の念に溢れた読書となりました。




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