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『小生物語』
- 2018/12/21(Fri) -
乙一 『小生物語』(幻冬舎文庫)、読了。

乙一さんというと、どうしてもデビュー作のイメージが強くて、
不気味で早熟な青年という像を勝手に作り上げていたのですが、
本作では、ユーモアあふれる人間性が前面に出ています。
(まぁそれも創作かもしれませんが)

自分のHPを作ったことをきっかけに、
そこに日記を書いて公開し始めた著者。
その日記を一冊にまとめたものです。

ただ、日記の体裁は取っていますが、
全く創作のように思えるものや、短編の没ネタのような感じのものもあります。
虚実入り乱れたところが、この人の不思議な作品の感じとマッチしてます。

作品を書いたりゲラを校正したりという仕事の話はほとんど出てこないので
より創作感が強い印象を受けます。

ところで、この日記の前半は愛知県豊川市が舞台なのですが、
豊橋技術科学大学の卒業直後だったようです。
小説家なのに科学技術大学の工学部で学んだというのは面白い経歴ですね。
著者の作品に活かされているのでしょうか。

そして、著者が作ったというHP、今もあるのかしら?と検索してみたら
それっぽいのがありました(笑)。
まさに、インターネットが一般の人たちに広がり始めたころの
自作HPのレベル感そのまんまです。




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