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『山形道場―社会ケイザイの迷妄に喝!』
- 2018/12/02(Sun) -
山形浩生 『山形道場―社会ケイザイの迷妄に喝!』(イースト・プレス)、読了。

ブックオフでサブタイトルが目にとまり、100円なので買ってきました。
不勉強ながら、著者の名前すら知らない状況でした。

後ろの著者紹介を読むと、理系の勉強をして、シンクタンク勤務という経歴なので、
大前研一さんとか田坂広志さんとかの系統かな?とイメージしてから読んだのですが、
全然違ってました(苦笑)。

まず、文章にクセがあり、我が強いです。
でも、それに慣れると、言ってることは面白いです。
要は、理想とか理念ばっかり語る空疎な人たちを非難して、
もっと現実的な思考回路を持て!と言っているのだなと私は解釈しました。

本質的な部分は、まえがきのところで言い尽くしているような気がします。
ここが一番文章がとんがっててクセもあり、読み難かったですが、
どういう方向性でモノを考えている人なのかを掴むには適した文章でした。

そして本文に入っていくと、著者自身が雑文集と言うように、
かなり幅広なネタを扱っていて、全体的な統制が取れているかというとそうではないです。
その分、まえがきの存在価値があるというか。

で、本文の各文章は、時事ネタとか著者の書いた文章についたクレームへの反論とか
その時々の著者の身の回りに起きたネタが多いですが、
著者がどんな外部刺激にどんな論点で反論しているのかというのが良く分かり、
その現実的な思考回路は、勉強になりました。
デキル理系アタマの人のモノの考え方だなと。

NPO法人の暴走に関する考察とか興味深かったです。

まだ、この雑文集一冊では、どんな思考体系の人なのか掴めないところも多いので、
他の本もチェックしてみたいと思います。




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