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『トリックスター』
- 2018/11/23(Fri) -
濱嘉之 『トリックスター』(講談社文庫)、読了。

以前読んだ著者の本が、エネルギー政策を真っ向から取り上げており
なかなか面白かったので、次の一冊にチャレンジしてみました。

裏表紙のあらすじには、財閥婦人、新興宗教、大物代議士というフレーズが踊っており、
私が好むカルト系のお話かと期待したのですが、
いかにしてカルトが信者を獲得していくのかという方面の話ではなく、
信者数も成長してもう出来上がっている新興宗教組織が、組織保身に走る話であり、
カルトというより単なる組織防衛の話で期待外れ。

そして、その宗教がらみの話以外に、
マレーシアのゴム園主の未亡人という大金持ちや
ヤクザ社会とつながっている代議士なども登場してくるのですが、
複数の事件があまりにも大きな規模で繋がっているので、
物語の進行が、淡々とそれぞれの事件を描くことに終始してしまっており、
小説としてのワクワク感があまり感じられませんでした。
要は、話を広げ過ぎじゃないですか?ってことです。

どれか1つか2つぐらいの事件に絞った方が
もっとスリリングな展開を描けたのではないかと思います。

新興宗教は、本作で3つ登場してきますが、
「このカルト教団がモデルかしら?」と推測しながら読むのは面白かったです。




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