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『夫婦で行く意外とおいしいイギリス』
- 2018/11/05(Mon) -
清水義範 『夫婦で行く意外とおいしいイギリス』(集英社文庫)、読了。

清水センセのエッセイは着眼点が面白くて好きなのですが、
本作はイマイチでした。

本当はハプスブルグ家ゆかりの地を回るツアーに申し込んでいたのに
団体客のキャンセルに遭い催行中止に。
で、同じ日程で行けるツアーを探して、空いていた英国物語ツアーに再申込。

というわけで、そもそも著者の興味が特別あったわけでもないツアーの話なので、
何だか盛り上がらないんですよね。
どの地を訪れても、結構、受け身な感想が多いというか。
ガイドブックを継ぎ接ぎしたような程度に思えてしまいました。

また、私自身も、産業革命後のイギリスには非常に興味がありますが、
それ以前の混とんとした時代の話は、あまり関心がなく・・・・。
思い入れのない著者と興味のない読者が作品を介して向き合っても
良いことはないですわね。

で、肝心のタイトルにもなっているイギリス料理ですが、
下味が付いていないので素材の味しかしないという
なんともガックリ来る理由が最初に知らされ、あとは延々、下味の無い料理の話なので
こちらも盛りあがりようがなく・・・・・。

なんで、下味をつけないんでしょうかね?
自分で塩を振りかければよいという風に割り切っているのでしょうか?
自分で塩をかけたいんだ!という自主自立精神なのでしょうか?
この理由を深掘りしてほしいのに、そこはホッタラカシでした。
そういうところが、本作は清水センセらしくない気がします。

あと、せっかく団体ツアーに申し込んでいるのに、
他のお客さまとの関りが全く描写されておらず、そこも、ちょっと残念。
団体さんだと、変わったお客さんとか、予想外のトラブルとか起こって、
それはそれで面白いのに。

まさにイギリス料理のような薄味の紀行エッセイでした(苦笑)。




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