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『ワセダ三畳青春記』
- 2018/11/01(Thu) -
高野秀行 『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)、読了。

以前に読んだ冒険モノが面白かった著者。
本作は海外ではなくワセダという、私的にも身近な場所だったので読んでみました。

この方、ワセダ大学の探検部出身なんですね。
そして、その学生時代の生活から書き起こしていますが、
学生時代から海外に探検というか無茶というか、そんな活動を繰り返していることにびっくり。
そして、そういう際立った活動をしているとき以外は、
ワセダの三畳間の古いアパートに引きこもってグダグダしているという
その生活リズムのギャップにもビックリ。

探検部の仲間も変だし、アパートの住人達も変だし、
大家のおばちゃんも天然ボケなのか痴呆ボケなのか際どい感じでおかしいし、
著者の生活の周辺に、まったく正常な部分が感じ取れないのに、
なぜかリアリティのある描写で、ぐいぐい読めてしまいました。

この方の文章って、歯切れが良くて読みやすいですね。
そして、面白いネタを引っ張って書き連ねるのではなく、
無駄をそぎ落とした文章でサクサクと書かれているので、
面白い部分が強調されてて、一層楽しめます。

本作では、学生時代から30歳を過ぎるまでの
野々村荘での10年以上の日々を描いていますが、
やっぱり興味を惹かれるのは、早稲田大学探検部という場。
学生時代のバカバカしさ、「真剣にバカをやる」という無駄な一生懸命さ、
ホント学生時代にしか経験できないような話に溢れていて、
「自分の学生時代も楽しかったなぁ・・・・・」とノスタルジーに浸ってしまいました。
そういう世界観、今も大好きなんですよね。

私は、早稲田大学は、そういう「真剣なバカ」が集まる最高峰の場だと思ってます。
受験の下見に行ったとき、「この大学の自由な空気は、田舎者の私にはレベルが高すぎる・・・・・」と
ビビってしまい、おかげで第一志望の国立大学の入試に集中できました(苦笑)。

東京生活の最後の2年ほどは、早稲田に隣接する地域に住んでいたので、
よく早稲田大学周辺も散歩しましたが、あの街とキャンパスが一体化した空間は
本当に好きでした。

こんど上京した時に、久々に早稲田の町に行ってみたくなりました。




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