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『明日の不安を消すにはどうすればいいか?』
- 2018/10/29(Mon) -
大下英治 『明日の不安を消すにはどうすればいいか?』(知的生き方文庫)、通読。

渋沢栄一翁の入門書はそれなりに読んできたので
そろそろ良いかな・・・・と思っていたのですが、
著者が大下英治氏だったので、独自の味付けがあるかな?と買ってみました。

しかし、基本的には渋沢栄一の人生の時間軸に沿って
主なエピソードを紹介している形式で、エピソード単位で章立てしてまとめようとするので
なんだかブツ切りになってしまっている印象を受けました。

そして、渋沢栄一物語としては、あんまり情熱的に描かれていないような気がして、
物語自体の面白さも感じにくかったです。
うーん、渋沢栄一物語としては、城山三郎氏の作品を超えるものには出会えていないです。

渋沢栄一の人生って、結構、その思想を柔軟に変更させていっていて、
読みようによっては、つかみどころがないんですよね。

私の中の、渋沢本の出来・不出来を図るバロメーターは、
尊王攘夷派だった渋沢が、一転して徳川幕府に仕えるという、この変心について、
納得的に語ることができているかどうかです。
本作では、あまり深く書き込んでいないような気がして、
イマイチでした。

熱い男の人生は、是非、熱い文章で描き切って欲しいです。




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